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マンガ家Mの日常
出版社に電話してみる。

企画の持ち込み。

緊張する。
一体何年この仕事やってるんだろうと思うんだけど、それでも緊張する。

電話が年々怖くなる。
(メールに慣れ過ぎちゃったからかな。)

一通りちゃんと話せたとは思うけど、上ずってる感じがする。

いつでも初心者。


...と言えば収まりは良いような感じだけど、
本当に、初心者な感じ。何でだろ。
自信が無いんだね。
コンスタントにヒット作が出てる作家ではないから、自信が無くて当然。
よっぽど波に乗って売れ続けていればともかく、
マンガは1作1作が勝負だから、1作良かったとしても次は分からない。
いつも初心者。
特に、初めての編集部、初めての雑誌、初めての読者となるとね。
(これ、前の雑誌でスゴく売れてたマンガ家さんでもよくある事なのよ。)

昨年、ハーレクインの仕事が終わりになった時、
お世話になった先生にご挨拶したら、
別の出版社を紹介しようと申し出て下さった。本当にありがたい。
この先生のお陰でここまでくじけずにやって来れた。

でも、その時はお断りしてしまった。
もしすぐ何かお仕事をいただけたらそれはとってもありがたい事なんだけど、
そうすると、目の前の川に乗って流されて行ってしまうような感じがする。
自分で、自分の方向性とか、少し考える時間を持ってからにしようと思った。
いつもいつも先生に頼りっきりじゃ情けないしね。

どなたか先生のご紹介があった方がスムーズに行くようでもあるんだけど、
何れにせよ一度編集さんと会って、原稿を出したら、そこからは自分の力なんで、
本当は同じ事なんだろう。
でも、ビビリだと最初はつい後ろ盾が欲しくなっちゃうのね。

大学生が就活して、何十社も会社周りして、落とされ続けて泣く思いをする。
でも、その1年を乗り切って就職出来たら、我慢すればほぼ永久就職。
残りの人生心配は要らない。

マンガの仕事もね、デビューさえすれば後は何とか、と思っていたけど、
1作毎の仕事の契約みたいなもんで、保証は全く無いし、
雑誌が廃刊になったりする度に再就職のし直し。
シンドイ。

でも、とりあえずやってみるしかない。

仕事が取れる保証は全く無く、門前払いもあり得る。
作品について否定的な評価を聞かされたりすれば、落ち込みは半端無い。
それで皆めげる。
でも、誰かの意見では無く、自分が止めちゃったらそれが本当に終わりだからね。
逆に言えば、自分が止めない限り終わりではない。

ダメ元で、足を運ぶ。
ダメだったら次を考える。


はぁ〜っ、やっぱりシンドイ。

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