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マンガ家Mの日常

まだ締め切りギリギリと言う訳でなく、
今からこんを詰めて仕事してても保たないので、少し緩めにやっている。
食事は、身体がシンドイとお弁当に走ってしまいそうになるが、
来月に入ってもっとペースが上がって来て、
アシスタントさんも多く入るようになったら、どうせお弁当になる。
駅前のお弁当屋さんは家庭的な味でお値段もリーズナブルで良いのだが、
回数続くと飽きる。
なので、今のうちはいくらかでも手作りする。

手作りといっても、一からやるのはこれまたシンドイんで、
御飯炊いて、サラダとお味噌汁くらいは作って、
主菜のおかずはアシスタントさんにスーパーで適当に見繕って来てもらう。
お肉が食べたいという私のリクエストに応じて、
アシスタントさんがロースカツを買って来てくれた。
他に、ローストビーフとかにしんじょ。

スーパーでパックのお惣菜を買うと、数が決まってて
人数と合わない事がしばしば。
かにしんじょは1パック4個入りで、こっちは3人。
なので、そのうち1個を3頭分にしてお皿に盛った。
ひとり頭1個と3分の1。

夕食の宴が半ばに差し掛かった頃、そろそろかにしんじょを食べようかと
お皿を見たが、そこには3分の1個のカケラが1個あるだけだった。
どうなってるんだ?
とりあえず、食す。

食べ物への執着があって、なんとなく気になったので、
翌日アシスタントさんにそっと尋ねてみた。
若手のアシスタントさんが、気付かずに2個と3分の1食べちゃってたらしい。
(笑)良いよ、良いよ。食べて、食べて。

ホントはね、人数がいる時はおかずを大皿にテキトーに盛って、
好きなものを好きなだけ食べてくれれば良いと思ってる。
でもそれをやると中途半端におかずが残って、
結局後で残り物を食べるのは私になる。
面倒臭いし、あんまり楽しく無い。
なので、なるべく人数分割り切れるようにして食卓に出している。

アメリカのドラマみたいに平気でお料理を捨てられれば気楽なんだろうけど、
食べ物を粗末にする事には大きな罪悪感がある。
農家や酪農家、漁師さん達が精魂込めて作ったり収穫したりした物で、
その方々の仕事への敬意を抱く事が大事。
また、世界中に飢餓で苦しみ命を落とす人達が大勢いる。
自分達に出来る事は、必要な分を得て、必要な分をきちんと食べる事。

かにしんじょを2個と3分の1食べたアシスタントさんは本来気遣いの人で、
ロースカツの大きめの切り身を私に回すよう、
先に小さめのを取ってくれていた。ありがとうね。

食卓は人生の縮図。

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