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マンガ家Mの日常

1日様子を見て...、
困りモノコメントが止まったので、ちょっとホッとしました。



記事に対して批判、反論があれば受け付けるのだけど、
優越感に浸って、のっけから侮辱的な言葉を並べるやり方の人って、
どこで何言っても受け入れられないと思う。

懲らしめてやろうって思って批判、反論して来られても、
内容に納得出来なければ、こちらも反論を返す。
批判、反論されたからって、すぐに「ハイ、貴方が正しいです。」
となるとは限らない。
それは承知の上で批判、反論しなきゃね。

このブログ、「公開」にしてはいるけど、「公共性」は高くない。
なので、記事の自由の範囲は、公共的な媒体よりも広くなる。
当然、一般的な社会常識を踏まえての事だけど。
「批判記事は、相手に損害を与える。」って、その点はあるかもしれないけど、
前提として、こちらが何らかの損害を感じていなければ、批判記事は書かないし、
相応の覚悟は持って書いている。
先の投稿者のコメントに従って批判記事を封殺していくとね、極論だけど、
「安倍首相、嫌い。アベノミクス失策だから。」なんて事も、
「安倍首相や閣僚に損害を与えるから、書いてはいけない。」ってなっちゃう。
怖いね。

投稿者の方は...、私のマンガの読者じゃなくて、
マンガの仕事の裏事情みたいなものを読むのが好きなんだろうな。
それで、そういう記事ばかり目に留める。
裏事情なんだから、批判的な話もあって当然。
そういうのを読みたくてそればかり読んで、
それで、「批判ばかり書いてる。」って批判してくるのって、
なんか、矛盾してる。
「仕事情報」じゃない記事、批判ネタの無い記事だって沢山書いてるんだけどね。
そういうのには一切コメントして来ない。



原稿を宅配で送る件に関して、ちょこっとだけ付け加えます。

些細な事のようではあるけど、単純に言って、手間を増やしたくないの。
まぁ、そう言うと、ただの我が儘に聞こえるけどね。
ネームや原稿描きの間って、作品世界に入り込むまでに、
多大な労力と時間を必要とする。
言ってみれば、遠洋漁業。
時間かけて遠くまで行って、やっと成果を掴む作業。
なので、細かい作業で度々陸地に引き戻されるのは、マイナス影響が大きいの。
このコミックスに関しては、突発的な割り込み仕事だったからね、特に。
だからこそ、相手の編集者との信頼関係がどこまであるかを考える。

投稿者からは、
「大御所でもないのに。コストや経済効果を考えろ。」
といった内容の批判もありました。
別に良いんだけどね、それって、
経済効果が見込めない本を作ってるって、出版社を馬鹿にしてる事にも繋がるよ。
まぁ、論理がグチャグチャだったんだよね。

連絡相手は元の担当者ではなくて、知らない編集者で、
(以前、編集部に自分で完成原稿を持って行った時、担当者が居なくて、
 代わりに受け取りをしてくれた方だったように思うから、
 全く会った事が無い訳では無かったけど、話もしなかったんで、忘れてた。
 元の担当者は、今更気まずくて私に連絡出来ず、代わりを頼んだんだろう。)
いきなりな発行依頼だったんで、穴埋めなんだろうな、としか思わなかったけど、
蓋を開けてみれば、コミックスのシリーズ形態を新しくして売り出しを図って、
宣伝用の帯まで付いていた。
帯だって、安くない経費がかかるからね、
それなりに見込みのある本にしか付けないんだよ。
つまり、出版社としては、そこそこの経済効果は見込んでたって事。
他の方の作品が山のようにあるんだから、ラインナップはいかようにも組めた筈で、
その第1弾にどのマンガ家の作品を入れるかは、編集部が決めた事。
スミマセン、自画自賛的で。


とにかく、問題は、コミュニケーション不足。

編集者がマンガ家と打ち合わせも何もせずに本を作っていってたら、
もはや編集者ではなく、製版仲介人。
そして、ネット時代が更に進んで行けば、仲介人は省かれていく。
実際、中抜きは進んでるからね。
作品作りに関わらない編集者になってしまったら、
それは、仕事の本質を危うくし、編集者の首も危うくなる。
投稿者の方は、私個人を批判しているつもりでいて、
実際は編集者も批判している事に繋がっているのだと気づいておられない。
編集者はいなくても本は出来る、って言ってるも同然。

「昭和の考え方」だ何だと批判されようと、
大切な事は昔も今も変わらずあり続ける。
信頼関係の構築には時間と熱量が必要。



どうも、お騒がせしました。
整理して文章にする事で、モヤっとした嫌ぁ〜な気分が少し晴れて来ました。

明日の午後から、ボストンに向かいます。

出発前にスッキリ出来て良かった。

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