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マンガ家Mの日常
前にもちょっと書いたかな。

原稿の修正作業をやっていて、
時々、写植の位置バランスが悪いのに目が行く。

単にズレてるだけのものも多いのだけど、
何か変だな、と思って、写植を少し剥がしてみると、
ネームが違っている。

編集者が書き換えたのだ、マンガ家に無断で。

内田先生の作品に関しては、
通常の担当編集者の他に、内田先生の担当がいて、
そのどちらかが書き換えたのか、よくは分からない。

どっちであるにせよ、
ネームの変更は、ネームチェックの時に話し合われるものだし、
後から読み返して、やっぱり気になって、変更したいと考えたのであれば、
マンガ家に連絡するのが筋というもの。


女性マンガ家を軽視して、手下扱いで、何をやっても良いと思ってる、
この時の編集部はそういう集団だった。


編集者にしても、作品をダメにしようと思って書き換えているのではないとは
理解している。
しかし、まずは著作権者であるマンガ家の了解を求めるべきだし、
原作ものの場合、こちらとしても極力原作に沿った台詞を使用しているので、
原作者に対しての敬意もあって然るべき。

あれだけ、「原作通りにしろ。」と言っておきながら、
自分達は勝手に書き換えるのか。

書き換えたものが、原作より、元のネームより、優れたものであればまだ良い。
でも、どうもしっくり来ていない。
どんなに短い台詞であっても、原作者もマンガ家も、
長い時間頭を悩ませて出した結果のもの。
それを書き換えると言うなら、論理的な説明をすべきだし、
話し合いを経ずに書き換えた結果、
明らかに、論理的に劣る内容にしかなっていない事に苛立ちを覚える。

はい、ちゃんと話し合いをして下されば、
貴方様のお書きになったものがどう拙いか、きちんと説明致します。

ネームにおいて、こちらはそれが出来るだけの努力と研鑽を積み重ねて来た。


今回、元通りにする機会を得られて良かった。

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