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マンガ家Mの日常
フィギュアスケート全日本選手権。


怪我でグランプリシリーズを全て欠場していた、
王者、羽生結弦が復活!!!

ロンド・カプリチオーソ、ピアノバージョンの調べに乗って、
氷の上にドラマチックなシルエットを刻んだ。
滑り出しの前の静かな表情、身体の隅々まで行き届く演技。
鑑賞者側である私の方が、今シーズン初の演技の緊張を感じて、
目に涙を滲ませずにいられなかった。


音楽や演技構成よりも、更にドラマチックだったのは、
今シーズン初の演技に辿り着いた羽生君の精神力。
先の平昌五輪で金メダルを獲った後、積み重なった疲労による不調は隠せず、
多くの大会でネイサン・チェンや宇野昌磨の後陣に配し、
ネイサンに絶対王者の称号を与えてしまった。

ジャンプが高度になる一方で、年齢による衰えの不安は全てのスケーターが抱く。
4回転アクセルに挑み続ける過程での故障。
果たして4Aは可能なのか、
故障して選手寿命を縮めるだけの無謀な賭けなのか。
足首の回復は北京五輪に間に合うのか。

紀平梨花、全日本選手権欠場、北京五輪絶望の暗澹たる報道が流れる中、
羽生君の復帰、そして、練習での4A着氷の映像に、
心が揺るがせられないファンがいただろうか。

地球上の誰よりも、最もフィギュアスケートの頂点近くに立つ、
羽生君こそが羽生君の全てを知り得る。
可能と信じた事を可能にして、今そこに立つ。


今年の全日本選手権は、男女共ハイレベルな演技を繰り広げている。
その中でも圧倒的なハイスコアを叩き出した羽生君だけど、
ショート・プログラムには4Aは組み込んでおらず、
本番での披露はお預けとなった。
明晩のフリーで、その歴史的勇姿は見られるのか。
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