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マンガ家Mの日常
少し前に、ロシアの有力選手リプニツカヤが突然引退を表明して、
平昌五輪に続くグランプリシリーズ開始を目前に、
女子フィギュア界が大きく揺れた。

そして、更に、
アメリカのグレイシー・ゴールド選手が休養宣言。

ふたりに共通するのは、摂食障害。

ジャンプによる得点が勝敗の決め手となるフィギュアスケートにおいては、
体操競技同様、体重管理が成否を大きく左右する。
育ち盛りの10代後半の少女には過酷。
ゴールドには鬱病の症状も現れていたとある。

摂食障害は命の危険にも繋がる事を考えると、
何らかの改革が必要な時期に来ていると思われる。

競技の特質を思うと、ポイントシステムを変更するのは考え難い。
高度な技術を必要とするジャンプが演技の花形である以上、
ジャンプによって得点に差がつくのは当然と言える。

女子の体操競技を見ると、
一時期に比べて、中国等の極端に小さい選手が必ずしも目立たなくなった。
日本では田中理恵や、先頃個人種目の床で金メダルを獲った村上まい選手のように、
痩せ型では無い選手の活躍も見られる。

ここにヒントがあるような気がする。

選手の体質に合った練習やプログラム作りに舵を取れないだろうか。

ロシアの名門バレエ学校、ワガノワのドキュメンタリーを見た。
よく知られている事であるが、
才能のあるバレエダンサー養成の為に、子供達は体型を厳しくチェックされる。
祖父母くらいまで遡って、調べられるらしい。
ドキュメンタリーでは、入学希望の10歳くらいの少女達が
パンツ1枚になって、骨格の動き等をチェックされていた。

フィギュアの場合はどうなんだろうか。
おそらくロシアではそうしたチェックはなされていると思われるが、
競技人口の比率もあって、バレエ程には進んでいないのかもしれない。

子供達が、自分の好きな競技を選択するのが一番良い。
ただ、国家的なチャレンジとなった場合、将来を考えれば考える程、
選手の選別に慎重になるべきなのだろう。



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