ソチ冬季オリンピック開幕!パチパチパチ!!!
開会式に先立ってフィギュアスケート団体戦開始。
フツー既に金メダルを獲ってたら競技から身を引くもんだけど、
プルシェンコはロシアの威信の為、キム・ヨナは出場枠確保の為、
それぞれお国の事情で出場。
競技者としてのトップレベルを保ち続ける苦難は如何ばかりか。
プルシェンコが金メダルを獲った時、その滑りを見て、
これ以上完璧な演技が存在するだろうか、と思う出来映えだった。
今見ると、ジャンプに関してはプルシェンコを上回る選手が多くいる。
年齢も関係あるかもしれないし、
プルシェンコが競技から離れていた間に、
全体の技術が向上した事もあるかもしれない。
でも、前回のバンクーバーオリンピック以来で
改めてプルシェンコの演技に触れると、
その踊りの素晴らしさが群を抜いている事がわかる。
経験からだろうか、1位の羽生君より遥かにスゴい。
氷を噛むようにブレードは氷と一体化して、地面を歩くより親密に氷と接している。
演技の緩急の付け方が絶妙で、
腕の振りの細かい動作のひとつひとつに神経が行き届いていて、
密度の濃い感情とドラマを感じさせてくれる。
芸術性において、他の選手とは違う領域に到達している。
競技者と言うのでは既に無く、芸術家なんだと知らしめている。
日本人としてはやはり羽生君に勝たせてあげたいし、
羽生君が金メダルを獲るのが正当な評価だと、ジャッジも認めているから
競技としては羽生君が上位にいるのは間違いない。
それでも、プルシェンコの演技の芸術性が高く評価される事を望む。
前回は4回転の評価を求めたプルシェンコに対して、
今回は芸術性で評価して欲しいとジャッジや観客に望むのは少し奇妙だが。
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