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マンガ家Mの日常
ウディ・アレン監督作品。
いつものように、NYを舞台にスマートなBGMと共に、ほろ苦い恋愛模様を描く。


天才的IQの青年ギャツビーは、目的も無く、ギャンブルに興じながら
大学生活を送っている。
ジャーナリスト志望のGFアシュレーが、
大学の新聞の為に有名映画監督ポラードにインタビュー出来る事になり、
観光を兼ねて、一緒にNYに行く。

NY出身のギャツビーはアシュレーを案内して楽しくデートするつもりだったが、
ポラードや脚本家ダヴィドフ、有名スターのヴェガ達に会って、
気に入られたアシュレーは、ギャツビーとの待ち合わせをキャンセルして、
彼等と過ごし、映画の世界にハマってゆく。
ヴェガの部屋でベッドインしようとした時、ヴェガの恋人が急に帰宅。
アシュレーは下着姿のまま放り出される。
ギャツビーの元に戻るが、アシュレーの本性に気づいたギャツビーは別れを決意。
幼馴染のGFの妹チャンとの偶然の再会もあり、チャンとの仲が深まる。


大学生の他愛無い恋愛劇なので、あまり深みは感じられない。
何か少し時代とマッチングしていないような感じがある。
ウディ・アレンの作風を生かす為には、カメラワークや構図、色彩を
もっと調整する必要があるんではなかろうか。

主演のギャツビー役は売り出し中の美男ティモシー・シャラメ。
これまで、ユアン・マクレガー、オーウェン・ウィルソン、ホアキン・フェニックス
等々、時代を彩る有名俳優が、ウディの役回りを演じてきたけれど、
それぞれ多忙な人気俳優という事もあってか、誰もウディ役に固定しない。
男性版ミューズと言える俳優は見つからないのか。
それが、ウディの映画が低調とされる原因のような気がする。
ウディの映画はウディの個性ありき。

童顔のエル・ファニングがアシュレー役で、
チヤホヤされて浮かれている様子に何となくイライラさせられるが、
そういう役回りを演じきった、見事な演技力だと言える。

Wikiを見ると、撮影時期がMeToo運動と重なり、
過去に傷を持つウディ・アレンも批判の対象となって、
なんと、今作はアメリカ本国で公開されないままとなっている。
主要キャストの何人かは、出演料を人権団体等に寄付している。

ウディもすでに85歳。
あと何本映画を作ってくれるだろうか。
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