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マンガ家Mの日常
IT企業マンガpart3のネームにかかろうとしたが、
ちょっとネーム疲れなのと、フツーのストーリーマンガと違うのとで
なんだか躓く。
気分転換で映画を見る事にする。
躓いてる時って、映画選びにも悩む。
美男美女が幸せになるのも嫌だし、不幸過ぎるのも重くて嫌だし、
わかり切ったコメディもしらける。
程よく幸せで程よく不幸なのが良い。
で、選んでみた。

冒頭から、
第1作目が高い評価を得たものの、2作目が全く書けずにいる若手作家の姿。
おっと、しまった。

「リトル・ミス・サンシャイン」の監督コンビによる作品だと言うので
期待して見続ける。
でも、どっちかと言うと、
製作、脚本、主演をふたりで勤めたポール・ダノとゾーイ・カザンの
カップルの色合いが濃そうだ。

作家が夢で見た女の子を小説に書くうちに、
その子が現実となって現れ、書いた通りに反応するようになる。
思い通りの路線から外れ出すと、書き直して修正、の繰り返し。
設定が単純になると振り幅が大きくなって、どんどんバランスが崩れてゆく。
互いに精神的に崩壊して、作家は彼女を解放させる事を決意する。
恋愛ドラマと言うよりは、既にホラーだな。

彼女は姿を消し、彼は作家として成長して第2作目を上梓する。
その後、再び彼女そっくりの女の子に出会う。

このラストは要らなかったな。
出来過ぎと違う?
彼女とは違う女性と関係を築き上げて行った方が、
人間的成長が感じ取れるような気がする。
女の子とは街中でふっとスレ違って目と目を見交わして過ぎ去るくらいが良い。
主演のふたりが実生活でもカップルだそうで、だからくっつけたかったのかもね。
でも、そこは客観的になるべきだったと思うよ。

本人は成功して大金を稼いだ作家で、豪邸に犬と一人暮らし。
兄は有名プロスポーツ選手のマネージメント。
父親が他界した後母親は再婚して、広い敷地にノンビリと暮らしてる。
金持ち家族で挫折が無い。
ちょっとは人生の影の部分も入れなきゃ。

ポール・ダノとゾーイ・カザンの知名度の割に、脇役の俳優陣に重量感がある。
何でだろ?
若手の製作者をバックアップしようっていう姿勢の現れなのかな。

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