クリスマスなので、ロマンチック・コメディを見る。

アン・ハサウェイ主演で、
「プラダを着た悪魔」のアンサー作品みたいな感じ。


ジュールズはネット通販のファッションサイトの女性社長。
２０人程で立ち上げた会社が一気に拡大し、社員は２００人を超え、
経営に忙殺されるようになった。
夫のマットは元は優秀なビジネスマンだったが、
ジュールズの仕事を優先させ、専業主夫として家事と育児をこなしている。

電話帳の会社を引退したベンは、３年前に最愛の妻を亡くして一人暮らし。
のんびり暮らしているのに飽きて、やり甲斐のある仕事を求め、
ジュールズの会社のシニアインターン制度に応募した。
仕事はもっぱら雑用だが、誠実な働きぶりが次第に評価されるようになる。
７０歳という年齢で体にガタは来ているけれど、ベンは賢者として、
ジュールズを含め、若い会社の社員達に、出過ぎずにアドバイスをする。
ジュールズのスケジュールに振り回されていたアシスタント、
恋愛に躓いたオタク社員、部屋探し中の若いインターン、等々、問題解決に当たる。

ジュールズは会社経営に忙殺され、家庭がおろそかになっている事に悩んでいた。
マットが浮気しているのも、自分に原因があるように感じていた。
経営を任せられるCEOを外部から雇い入れようと考えていたが、
ベンに意見を求め、自分で経営をやり抜く決意を固める。
マットはジュールズを大事に思い、浮気に終止符を打つ。めでたしめでたし。


ほんわかしたムードは良いのだけど、あまりにも出来過ぎな話で、現実味が無い。
年長の賢者が事を丸く収めていく様子を描くのがテーマなのかもしれないけど、
それにしても、何もかもが綺麗に上手く行き過ぎる。
そういう夢のような映画なんだと思うしかない。