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マンガ家Mの日常
錦織くんの試合まで、中途半端な時間が空いたので、
時間ぴったり埋められる短めの映画を見る。

カウリスマキ監督作品との事で、いつもの軽妙なドラマを期待して見たが、
なんか違う。
いつも見てきたカウリスマキは弟のアキで、
今作の監督は兄のミカだった。
そうだったのか。

で、今作はドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」がモチーフだそうで、
なんだか暗くて救われない。

資産家の父親は横暴な性格で、3回結婚して、腹違いの兄弟3人がいる。
それぞれの妻にも息子達にもひどい仕打ちを繰り返して来た。
父親の70歳の誕生日に長男のイヴァルが25年ぶりに帰省する。
しかし、誕生日を祝う為ではなく、積年の恨みをぶつけに来たのだった。
父親は動じる気配も無い。

息子達は父親の遺産を密かに狙っているが、
実は既に破産状態で、家も土地も借金の抵当に入っていた。ガックリ。

父親にずっと馬鹿にされ続けた3男のトルスティが
殺鼠剤を食べ物に仕込むか何かして父親を殺害する。
望みを果たして晴れ晴れとした気分。
長男と次男はそれぞれ、ずっと想いを寄せていた女性と上手くいきそう。

最後はなんとなくハッピーエンドなのかな?

兄弟3人とも、殺したい程父親を憎んでいる。
それなのに、70歳の誕生日を祝おうとする。
そして憤懣をぶつけ、最終的には殺してスッキリ。
でも、今日ここに集まったお陰で、3人はそれぞれの幸せを掴む事が出来た。
良いんだか悪いんだか。

ダメ男の次男ミティヤが、10代の頃、
女友達のカティヤを庇い続けたエピソードにはちょっとホロっとさせられる。

原作もこんな感じなのかな。


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