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マンガ家Mの日常
レオナルド・ディカプリオは疑問の余地なく、
当代随一のスターであり、名優である。
存在感、スター性、そして演技力、全てにおいて
同世代の俳優を凌駕している。
スクリーンに登場するだけで歴史の偉大さを醸し出す
マックス・フォン・シドー、ベン・キングズレーといった稀代の名優に
ひけを取る事なく同等の重厚感を示せる若手俳優が 他にいるだろうか。

通好みの作品を選んで出演している為、
マネーメーキングNo.1の座はジョニー・デップやトム・クルーズに
譲り渡している事と思われるが、
それは演技の道を極める過程を彼自身が満喫している証でもある。

表情の作り方にはやや忙しなさを覚えないでもない。
ひとつの表情の中に複数の心理表現が見て取れ、
それが1秒と待たずにクルクルと、限りなく変化していく。
様々な心理の表現を試しているのだろうか。
また、このところ精神病質の役どころが多いのは、
人間の複雑な内面の探究へのチャレンジなのだろう。

ただ、私個人の考えとしては、
非凡なキャラクターよりも、平凡なキャラクターを通して
観客の心の奥底に眠っていた感動を呼び覚ます事に重きを感じる。
レオナルド・ディカプリオにはこの過渡期を越えて
次のステージを見つめてもらいたい。

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