「HEROES」「THIS IS US」等のイケメン、マイロ・ヴィンティミリア主演、
犬の目線から描いた爽やかなファミリー映画。


若くて才能豊かなカーレーサー、デニーは衝動的に子犬を買い、
レーシングカーのフェラーリにちなんでエンツォと名付ける。
レースではデニーは十分な実力を発揮しながらも、チームの敗退等、
不運続きでなかなかキャリアアップ出来ずにいる。

街で知り合った美人教師イブと結婚し、娘ゾーイが誕生。
資産家のイブの両親は、危険を伴うレーサーとの結婚に難色を示していた。
デニーは少しずつチャンスを掴み、レースに参戦し、家を開けるようになるが、
穏やかな性格のイブは常にデニーを支え、エンツォとも信頼関係を築く。

ゾーイが７歳になった頃、イブは偏頭痛に悩まされるようになる。
脳腫瘍に蝕まれ、手術入院して治療を続けるが、自宅療養の後亡くなる。
イブの父親マクスウェルは強引にゾーイの監護権を得ようとして裁判を起こすが、
母親トリシュはデニーの味方をする。
デニーの親友で、イブとゾーイを陰ながら守って来たエンツォだったが、
老犬となり、交通事故で身体を壊し、
モンゴルの伝説に従って人間への生まれ変わりを祈りつつ息を引きとる。

無事、父娘の生活を取り戻したデニーは、
フェラーリのテストドライバーのオファーを受け、ゾーイと共にイタリアに渡る。
実力を認められ、レースドライバーに昇格し、華々しい活躍を見せる。
デニーに憧れてサインを求めて来た少年の名前がエンツォと聞いて、
犬のエンツォの生まれ変わりだと悟る。


もうちょっとレース寄りの話かと思っていたけど、ファミリー色の作品でした。
犬と子供と美女の映画はハズレ無し。
後味は良いのだけど、その分展開が上手く行き過ぎかな。

原題は「The Art of Racing in the Rain」
雨の中でのレースを得意とするデニーと、
人生での困難に直面した時の乗り切り方を擬えた。
映画の中でセナの話題が出ると、F1が最高潮だった時期を思い出す。

エンドロールでケビン・コスナーの名前が出たので、
どこかでカメオ出演したのかなと思ったら、犬のエンツォの声の役だった。
上手い。出しゃばらず、じわっと聴かせる。
日本でも時々有名俳優が声優をやったりして、ダメな例も多いけど、
アメリカ映画はもっと配役の基準が厳しいのか、
エディ・マーフィーやジョニー・デップ等々、メチャ上手だった。