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マンガ家Mの日常
年収103万円までは無税という壁(?)を無くしたら、
もっと働いて稼ぐようになるだろう。
その代わり、新婚、子育て世代を厚遇しよう、という政府案。
(かなりザックリ書いてますけど。)

つまり、
戦前の富国強兵、鉄砲玉に成る子供を10人以上産んだら国から褒美が出る、
っていうアレと同じね。

大人二人が結婚して作業を分担することで、効率良くしよう、
というのが専業主婦の仕組みだった訳で、
元々、なんでそういうところに控除や扶助が一杯あるのかが疑問だったよ。
大人二人が大人二人分の作業を分担してるだけでしょ。

今回と近い内容の記事は以前にも書いていて、
でも物事が複雑で、1回では書ききれないので、度々書く。
こういう事書くと、専業主婦の方々から猛抗議が来たりするんだろうけど、
独り世帯の苦労も分かってから言ってくれないとね、とも思う。


専業主婦で溌剌とした日々を送っている方も大勢いるし、
配偶者の仕事の都合や子育て、老親の介護等、
様々な家庭の事情で専業主婦を選択せざるを得ない場合もあるのだから、
専業主婦という立場に何か疑問がる訳では無い。
全てはそれぞれの家族が決める事。

ところが実際はそこに政府の方針が介入している。

これまでは専業主婦を推奨したかったから、そこに税金を拠出した。
ところが、働き手を増やしたいとか、
働く女性にも沢山子供を産んでもらおうとかいう方針になって、
今度はそこに税金を投入しようとしてる。
政府は「働きたい」女性を認めてる訳じゃない。
子供を増やしたいだけ。

子育てし易い環境を作ろう、という考え方には大賛成。
でも、その中身が変だし、不公平。


子育てを始めたばかりのマンガ家の知人から愚痴を聞かされた事がある。
仕事をする為にシッターさんを雇ったり子供を保育施設等に預けたりすると、
マンガで稼いだ分のお金はほぼ消えて無くなる。
結果、家に収入をもたらさないのだったら仕事するな、と夫から言われた、と。
私としては、今、プラスマイナスで現金が残らなくても
仕事のキャリアは残るのだから、
保育の時期を乗り切ったらキャリアを継続して仕事が出来る、と伝えたのだけど、
「夫が許してくれなぁ〜い。」と...。
え? 許す許さないの問題? 子供じゃないでしょ?
一応仕事は続けられたみたいだけど。

で、その知人は、
国が保育園などを無償で運営する事を求めていた。
つまり、自分は仕事して稼いで、他人には我が子を無報酬で面倒見ろ、と。
そんな事あるかっての。
保育士さん達の給料が税金で賄われるとなるなら、それは、赤の他人のお金。
何故あなたの収入と幸せの為に他人が犠牲にならなくちゃならないの?

で、その知人は、
自分の夫にはバリバリ働いて稼いで欲しい、とも言っていた。

そうしたら、あなた方の子供は誰が育てるの?
費用も手間も、赤の他人が親代わり。
で、休日だけ家族で楽しく遊んで過ごす、と?
それって、もはや親でも何でも無い。

こういう女性を見ていて、変だなぁと思うのは、
自分の不都合の責任を赤の他人に押し付けてるとこ。
そうじゃなくてさ、まず夫婦で問題に取り組む事が先決でしょ。
夫婦二人とも働きたい、子育てはどうしたら良い?
そうしたら、夫婦で譲り合わなきゃ。


まず、目の前の男性を説得する事から始めてくれ。

夫となっている人達全員が、女性の子育てをサポートする気持ちになって、
...と言うか、男性も家事や育児を平等に分担する気持ちになれば、
おのずと会社も変化する、社会も変化する。

夫も仕事をセーブして、残業せずに子供の送り迎えに行き、
子供が病気の時は会議を抜け出し、仕事に穴を開け、大口契約に失敗。
付き合いゴルフにも行かず、結果、出世が遅れる。
それで良いじゃない。
男性も皆が同じにすれば良いだけ事。
夫が稼ぎ損なった分は妻が稼ぐ。


でも、妻となってる女性の方も卑怯なので、
夫の機嫌は損ねたくない、夫の収入は減らしたくないから、
夫にはそういう事は極力言わない。
夫にとっては都合の良い女性であろうとする、その方が自分の得だから。
そうやって、自分の家庭の中だけ波風立てずに守ろうとする。
こういう妻の夫は、会社で女性の権利を認める筈も無い。
で、会社も社会も変化しない。

1億2000万人の日本国民を説得して制度を変えさせようとするのでは無く、
目の前にいる最も近しい関係、あなたを愛してる筈(?)の男性、
その一人を説得しさえすれば良い。
その努力を怠る女性に未来は委ねられない。

子育て世代に税金を注ぎ込んでも、
ペットの犬か、焼肉か、海外旅行か、アニメのフィギュアに変わるだけ。
もったいない。


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