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マンガ家Mの日常
深夜、ぼちぼちと仕事してて、
BGM代わりに錦織くんの試合の再放送を見ようとしてTVを点けたら、
安部総理の会見が流れていた。

イスラム国に拉致されていた日本人ふたりの内、一人が殺害されたそうだ。
交渉は間に合わなかった。
もう1名のジャーナリストは、テロ行為で逮捕されたイスラム国の女性の
釈放と引き換えに解放するという話が出ている。
そういう取引なら許容範囲かな。

お金で人の命が助けられるのなら、という考えももっともかもしれないけど、
人質解放の為にイスラム国にお金を渡したら、
イスラム国はそれをテロの資金として、もっと大勢の人を殺害するだろう。
お金を支払う事はテロ支援に直結する。
自国の人の命の代わりに、他国の人の命を犠牲に差し出すようなものだ。

前回、虐待や重病で命を落とす人の為にお金を使えば、という事を書いた。
日本国内のみならず、2億ドルがあれば、
アフリカの大勢の子供達にワクチンを投与出来るし、
エボラやAIDSの治療薬も大量に買える。
多くの命が救われる。

「パーソン・オブ・インタレスト」を見ていたら、
フィンチが開発間も無いマシンにチェスを教える場面があった。
チェスを通して、思考の広がりのシュミレーションを教えていたのだ。
クイーンは最初は弱いコマだったのが、当時のイサベル女王が腹を立てて、
ルールを変更させて、クイーンを最強のコマに変えさせたとか、
チェスの歴史の興味深い話も紹介された。
チェスのコマはそれぞれ役割があって、強さも違う。
でも、人間はチェスのコマでは無い。
人の命に付加価値をつけるような事はしてはならないのだ、と
フィンチはマシンに教え諭していた。
ドラマの中で、フィンチ達のチームは平等に人助けする事を
当初から使命としている。

今回の状況は複雑だけれど、
やはり、人の命の価値に差別をしてはならないのだ。
金持ち日本だけが大金で命を買って良いという事にはならない。

まだ生きておられるジャーナリストの方の無事生還をお祈りします。


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