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マンガ家Mの日常
「TVタックル」で、イスラム国の残虐映像を学校の授業で使用した件について
討議されていた。

賛成派、反対派、双方の言い分にそれなりに道理はあると思うけど、
個人的にはやはり反対かな。
自分、かなりな大人の年齢だけど、見たくないもん、恐ろし過ぎて。

平和授業をカリキュラムに組んで丹念に続けていて、
テロの残虐さの意味を考えられるところまで成熟出来てたら
もしかして有りなのかもしれないけど、
これが早い段階で来てしまったのなら、かなり疑問。
高校や大学ならまだしも、小学生は無理でしょ。

反対派の人の意見として、
「教師なら他の形で平和の尊さ、命の尊さ、テロの残虐さを伝えるべきだ。」
とあったのに賛成。

賛成派の人が
「自分は子供の頃に「はだしのゲン」で残酷なシーンを見ていたが、
 PTSD等にはならず、ちゃんと受け止められた。」
と言っていた。

でもね、そうじゃなくて、
「はだしのゲン」は作者の中沢啓治先生がちゃんと子供の読者を意識して、
残虐シーンの見せ方も工夫して描かれた。
だから、残虐ビデオの垂れ流しとは全く違う。
そこんとこを考えれば、自ずと答えは出て来るんじゃないかな。

残虐ビデオの垂れ流しを見せられて考えるのでは無く、
残虐な行為は許されないという想像力を鍛える事が重要だと思う。
TV等で出された範囲の画像で十分。
その後どうなったかは見なくても理解出来る筈。
もし、生のままの映像を見なくては理解出来ないようでは、
それこそ未成熟なのだから、見せるべきではないと思う。

時間をかけて想像力を養う、それが教育だと思う。
勿論、学校だけでなく、家庭や一般社会の中にあっても。

今時の子はネットで何でも一人で見てしまうから、
そこをどう考えるかになると、問題の質が違って来て、更に難しくなる。
いつかは、残虐なもの、悪意のあるもの、不道徳なものにぶち当たる。
世界にはそうしたものが存在すると言う事を知っておく事も大事。

見てしまった時、どう対処出来るか?
それまでと、それから、心が如何に鍛えられるかが問われるのだろうか。



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