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マンガ家Mの日常
ネタバレ注意


ドイツの作家ティボール・ローデのミステリー小説。
タイトルと、「ダ・ヴィンチ・コード」に連なる傑作との宣伝に釣られて購入。


元モデルの神経美学者ヘレンはパトリック・ワイズからの電話で、
彼の父親パヴェルとヘレンの娘マドレーヌの失踪について知らされる。
マドレーヌは拒食症の治療センターに入所していた。
パヴェルはコンピューターウイルス対策ソフト会社の創設者で大富豪。
数年前妻を美容医療事故で失い、自らはヘリコプター墜落事故で大怪我を負い、
息子のパトリックに後を継がせていた。

同じ頃、アメリカのミスコン出場者達が誘拐され、
醜悪な手術を施された状態で何名かが解放されるという事件が起きる。
更に、ミツバチの大量死、コンピューター画像を変形させるウイルスの蔓延
といった不可解な事件が続発し、世界中がパニックになりつつあった。

ヘレンはパトリくを通じて、パヴェルに誘拐された娘を取り戻す為に、
ルーヴル美術館から「モナ・リザ」を盗み出すよう脅迫される。
ヘレンは「モナ・リザ」の修復プロジェクトに関わっており、
ルーヴル美術館の修復室に入室出来る事になっていたのに付け込まれた形。

パヴェルは、妻が美容整形手術で落命した事や、
自らは事故で酷い火傷を負った事から、
美の規範とも言える「黄金比」を打ち砕く計画を立てたのだった。
世界的に美女としての基準を伝播させて来た「モナ・リザ」も、
美の黄金比の破壊の対象の一つとされた。

マドレーヌは拉致されていたアカプルコの建物から必死の思いで逃げ出す。

ヘレンは、まず、プラド美術館から、最古の複製とされる
「プラドのモナ・リザ」の強奪に利用され、
ルーヴル美術館で、「モナ・リザ」と「プラドのモナ・リザ」をすり替えるよう
指示される。
持ち出した「モナ・リザ」をパヴェルに渡す途中、
FBI捜査官ミルナーが事件捜査に来て、その過程でパヴェルは爆死。

実は、パヴェルのヘリコプター事故はパトリックが仕組んだもので、
事件は、偉大な父親を殺害して、巨額な遺産を手に入れようと目論んだ、
パトリックの犯行へと受け継がれて行く。
パヴェルが作成したウイルスの解消ソフトを販売し、巨額の収益をあげ、
更には、10億ユーロの価値はあるとされる「モナ・リザ」を手に入れ、
フランス政府から大金をゆすり取ろうとしていた。

しかし、ミルナーの働きもあって、
パトリックは自らが仕掛けた爆薬で命を落とす。
「モナ・リザ」も同時に爆破されたと思われたが、それは、
ヘレンが機転を利かせてバッグに入れた「プラドのモナ・リザ」の方だった。

ヘレンはパヴェルの邸からミツバチ大量死のウイルスの対抗薬を持ち出し、
ミツバチは絶滅を免れる。
マドレーヌとも無事再会を果たす。
ヘレンはミルナーといい感じになる。


感想は後日。

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