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マンガ家Mの日常
日テレの調査報告書が出されて、ますます混迷する「セクシー田中さん」問題。

芦原先生がドラマ化に不信感を抱いた事柄の中の一つに、
登場人物の「キャラ変」があった。

田中さんを慕う後輩女性の設定。
原作では、家庭の経済的事情で短大に進んだとなっているが、
日テレ側は、
現在、短大は馴染みが薄い、
同じような経済的事情でも、可愛い制服の学校に行けなかった、としようと提案した。
(それがどう決着したかは知らない。)
芦原先生は「可愛い制服なんてどうでもいい。」と立腹だったらしい。
 
原作もドラマも見ていないので、正確な事は言えないが、
おそらく、
この後輩女性は、本質的には上昇志向の持ち主だったが、
短大に進学せざるを得なくなった時点で、諦めのような感覚に支配され、
自ら可愛子ちゃん路線を演出するしかなくなっていた。

しかし、
可愛い制服に憧れて、とされると、
キャラクターの内面が切り離され、ただの可愛子ちゃんになってしまう。

日テレ側としては、そういう単純化によって、
わかりやすい設定に落とし込もうとしていたのだろうけど、
それでキャラクターの内面が変えられてしまうと、
その後の物語の展開、キャラクターの心理や言動も、何もかも違ってしまう。
もうメチャクチャ。
日テレ側はそれをわかっていない。

芦原先生のイライラが募っていったのも無理ない。

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