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マンガ家Mの日常
やや眠いのを堪えて、昨夜10時からの準決勝、ナダルvsズべレフの中継を見る。

両者粘りの闘い。
ナダルの足の故障が懸念される。
長身のズべレフは守備範囲が広い。
第1セットだけで1時間半を超える。
ギリギリのところでナダルがタイブレークを取る。

続く第2セットは、男子の試合では珍しく、ブレークの応酬。
両者共、脅威的に守備が良いのと、この日はサーブに決定力が欠けていたせいか。
第2セットも終盤までもつれ、1時間半を越えようとしていた。
この調子で粘り合いが続いたら、試合終了まで何時間かかるんだ?
どっちも諦める筈も無い。

第2セット12ゲーム目。
これをナダルがキープすれば、第1セットに続いてタイブレーク。
と思った時、転倒したズべレフが足首を抱えて、何度も大声で叫んだ。
足首を酷く捻ったらしい。
選手がこんなに大声で痛みを訴えるのは見た事が無かった。
試合は中断され、ズべレフは車椅子でロッカールームに運ばれて行った。
もう試合続行出来る様子ではない。
暫くして両手で松葉杖をついて登場し、棄権の挨拶。
予期せぬ幕切れとなった。
足首の骨折も心配されたけど、コートに来れたという事なら、そこまで酷くはなかったのか。
でも、おそらく2、3ヶ月は休養が必要だろう。

今大会でもし優勝したら、ランキング1位になる可能性もあったとか。
若手の中で、メドベデフも一旦はランキング1位に上り詰めながら、
ウクライナ侵攻の問題で難しい立場に置かれ、試合に集中出来ず、勝ちを逃している。
ランキング2位と3位の上り調子の2人を襲った不運。
人生、何が起こるか誰にも予測がつかない。

4回戦、準々決勝と、4時間マッチを戦って、疲労の蓄積もあるであろうナダル。
この準決勝も長時間のタフマッチになったら、
勝ち上がったとしても、決勝戦へ向けてのダメージが大きいと思われたが、
思わぬ事態で体力をセーブ出来る事になった。
勿論それは口にしないけど。
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