スティーヴ・クーガン主演、実話を元にした社会派ドラマ映画。
クーガンとペンギンの宣伝用チラシがほのぼのとしているので、
可愛いコメディかと思ったら、だいぶ違った。
1976年、軍事独裁政権下のアルゼンチン。
英国人英語教師トムは、裕福な子弟の寄宿学校に赴任。
幼い子供を亡くして、妻とも離婚。
人生諦め加減で、事なかれ主義に陥っていた。
休暇で訪れたウルグアイの浜辺で、重油塗れで瀕死状態のペンギンを助けると、
手続きの問題等々で、なぜか連れ帰る羽目に。
官舎でこっそり飼い、引取先を探すが、間も無く学校の人々に知られる。
人気者となったペンギンを介して、周囲の人々との交流が深まる。
学校で下働きをしている少女ソフィアが、
反政府活動をしている友人がいた事で、街中でいきなり逮捕される。
ソフィアはトムに向かって助けを叫ぶが、トムは恐怖で身動き出来ずに見送る。
軍事政権下で、大勢の市民が拉致され、姿を消していた。
学校に戻って、教職員の集まりでソフィアを救い出す相談をするが、容易ではない。
悶々とした日々を送る中、街中のカフェで、
ソフィアを拉致した警官のリーダーが、幼い娘といるところを見かけて近く。
トムはソフィアの釈放について訴えかける。
数日後、トムもまた警官に拉致され、収監されて暴行される。
間も無く釈放され、トムの訴えが届いたのか、その後ソフィアも釈放される。
実話が元になっているけれど、ソフィアの設定は映画オリジナルで、
ラストのペンギンの死もオリジナルらしい。
1976〜83年、アルゼンチン陸軍のビデラによる軍事政権下の悲劇は有名で、
多くの反体制派市民が不当に逮捕され、拷問、虐殺され、行方不明となった。
今作において、ペンギンの飼育との関連は必要ないのではとも言われているが、
トムに命を救われ、トムを頼るしか生きる術がないペンギンの存在が、
閉じられたトムの心を動かすきっかけとなった。
警官に拉致され、助けを求めるソフィアを、見過ごしにするトムの姿には、
何も言う言葉が見つからないが、
一外国人の立場では、誰もがああなってしまうのだろう。
アイロニカルな役どころが多いクーガンが、穏やかな演技を見せている。
重油が全身にこびりついて、息絶え絶えだったペンギンは、
かつてのトムの姿だった。
クーガンとペンギンの宣伝用チラシがほのぼのとしているので、
可愛いコメディかと思ったら、だいぶ違った。
1976年、軍事独裁政権下のアルゼンチン。
英国人英語教師トムは、裕福な子弟の寄宿学校に赴任。
幼い子供を亡くして、妻とも離婚。
人生諦め加減で、事なかれ主義に陥っていた。
休暇で訪れたウルグアイの浜辺で、重油塗れで瀕死状態のペンギンを助けると、
手続きの問題等々で、なぜか連れ帰る羽目に。
官舎でこっそり飼い、引取先を探すが、間も無く学校の人々に知られる。
人気者となったペンギンを介して、周囲の人々との交流が深まる。
学校で下働きをしている少女ソフィアが、
反政府活動をしている友人がいた事で、街中でいきなり逮捕される。
ソフィアはトムに向かって助けを叫ぶが、トムは恐怖で身動き出来ずに見送る。
軍事政権下で、大勢の市民が拉致され、姿を消していた。
学校に戻って、教職員の集まりでソフィアを救い出す相談をするが、容易ではない。
悶々とした日々を送る中、街中のカフェで、
ソフィアを拉致した警官のリーダーが、幼い娘といるところを見かけて近く。
トムはソフィアの釈放について訴えかける。
数日後、トムもまた警官に拉致され、収監されて暴行される。
間も無く釈放され、トムの訴えが届いたのか、その後ソフィアも釈放される。
実話が元になっているけれど、ソフィアの設定は映画オリジナルで、
ラストのペンギンの死もオリジナルらしい。
1976〜83年、アルゼンチン陸軍のビデラによる軍事政権下の悲劇は有名で、
多くの反体制派市民が不当に逮捕され、拷問、虐殺され、行方不明となった。
今作において、ペンギンの飼育との関連は必要ないのではとも言われているが、
トムに命を救われ、トムを頼るしか生きる術がないペンギンの存在が、
閉じられたトムの心を動かすきっかけとなった。
警官に拉致され、助けを求めるソフィアを、見過ごしにするトムの姿には、
何も言う言葉が見つからないが、
一外国人の立場では、誰もがああなってしまうのだろう。
アイロニカルな役どころが多いクーガンが、穏やかな演技を見せている。
重油が全身にこびりついて、息絶え絶えだったペンギンは、
かつてのトムの姿だった。
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スイスの若手フレディ・マクドナルドによる監督、脚本の、ブラックコメディ映画。
スイス山中の小さな町で、亡き母から受け継いだ洋装店を経営するバーバラ。
家族の写真を刺繍にして、音声器具と組み合わせた商品がウリ。
しかし、経営はうまく行かず、破綻寸前で、
もっぱら移動車のお針子サービスで日銭を稼いでいる。
気難しい老婦人が結婚式で着るウエディングドレスのボタン付けに行くが、
外れたボタンが床に落ちると、老婦人の嫌味にウンザリしたバーバラは
わざとボタンを排気口に落とし、店まで新しいボタンを取りに戻る。
途中、道路に血まみれで倒れている、若い男性2人に遭遇。
付近にはドラッグと思われる白い粉が飛び出た袋が転がっており、
大金が入っていると思われるアタッシェケースもある。
バーバラは3つの選択肢で迷う。
①完全犯罪/2人を始末して大金を横取りする。
②通報/地元警察に速やかに通報する。
③前身/見なかった事にして、通り過ぎる。
映画では、この3つの選択肢を実行した場合の行く末が順に描かれ、
お針子の知恵を生かし、針と糸を使って、様々な工夫を凝らし、
難局を乗り切ろうとするが、
いずれもバーバラは命を落とす悲惨な結末を迎える。
改めて、時間軸が元に戻る。
老婦人のボタン付けを済ませて、帰路につくと、交差地点で、
3つの選択肢の中でバーバラを殺害するなどしたボスの男と遭遇する。
男から、2人の若者の行き先を尋ねられ、答えると、
ボスは大金の束を寄越して「これで忘れろ。」と言って去る。
この、思いがけない第4の選択肢によって、
バーバラは命拾いし、運よく大金を得たのだった。
2000年生まれのマクドナルド監督が19歳の時に制作した短編映画が
ジョエル・コーエン監督に絶賛され、長編化の機会を得た。
若手監督は、これからどこまでも成長するのか、
絶賛された第1作のプレッシャーで伸び悩むのか、今後に期待。
セリフが極端に少なく、画面で伝えようとする技量が素晴らしい。
鑑賞者に、登場人物の感情を受け止める余裕をもたらす。
バーバラのやる事は、現金の横取りなんで、褒められたもんではないけど、
必死な姿に、応援したくなる。
母親が残した店や、思い出の刺繍と音声が、
バーバラにとって拠り所でもあり、締め付けでもあった。
事件は、新しい人生を掴むチャンス。
私事ながら、自分や周囲の友人の、家庭に関する話を日々聞かされると、
家族というのは、安心でもあり、呪縛でもあると感じざるを得ない。
スイス山中の小さな町で、亡き母から受け継いだ洋装店を経営するバーバラ。
家族の写真を刺繍にして、音声器具と組み合わせた商品がウリ。
しかし、経営はうまく行かず、破綻寸前で、
もっぱら移動車のお針子サービスで日銭を稼いでいる。
気難しい老婦人が結婚式で着るウエディングドレスのボタン付けに行くが、
外れたボタンが床に落ちると、老婦人の嫌味にウンザリしたバーバラは
わざとボタンを排気口に落とし、店まで新しいボタンを取りに戻る。
途中、道路に血まみれで倒れている、若い男性2人に遭遇。
付近にはドラッグと思われる白い粉が飛び出た袋が転がっており、
大金が入っていると思われるアタッシェケースもある。
バーバラは3つの選択肢で迷う。
①完全犯罪/2人を始末して大金を横取りする。
②通報/地元警察に速やかに通報する。
③前身/見なかった事にして、通り過ぎる。
映画では、この3つの選択肢を実行した場合の行く末が順に描かれ、
お針子の知恵を生かし、針と糸を使って、様々な工夫を凝らし、
難局を乗り切ろうとするが、
いずれもバーバラは命を落とす悲惨な結末を迎える。
改めて、時間軸が元に戻る。
老婦人のボタン付けを済ませて、帰路につくと、交差地点で、
3つの選択肢の中でバーバラを殺害するなどしたボスの男と遭遇する。
男から、2人の若者の行き先を尋ねられ、答えると、
ボスは大金の束を寄越して「これで忘れろ。」と言って去る。
この、思いがけない第4の選択肢によって、
バーバラは命拾いし、運よく大金を得たのだった。
2000年生まれのマクドナルド監督が19歳の時に制作した短編映画が
ジョエル・コーエン監督に絶賛され、長編化の機会を得た。
若手監督は、これからどこまでも成長するのか、
絶賛された第1作のプレッシャーで伸び悩むのか、今後に期待。
セリフが極端に少なく、画面で伝えようとする技量が素晴らしい。
鑑賞者に、登場人物の感情を受け止める余裕をもたらす。
バーバラのやる事は、現金の横取りなんで、褒められたもんではないけど、
必死な姿に、応援したくなる。
母親が残した店や、思い出の刺繍と音声が、
バーバラにとって拠り所でもあり、締め付けでもあった。
事件は、新しい人生を掴むチャンス。
私事ながら、自分や周囲の友人の、家庭に関する話を日々聞かされると、
家族というのは、安心でもあり、呪縛でもあると感じざるを得ない。
アーロン・エッカート主演のサスペンス映画。
警察官フランクは、2年前の職務中に困難な状況から少年を死なせてしまい、
鬱々とした思いを抱えていた。
ある日、巡回中に誘拐事件の通報を受け、犯人を追跡し、追い詰めるが、
銃で狙われ、撃ち殺してしまう。
誘拐の被害者は警察署長トムの娘で、映像が届けられた。
どこかに監禁されていて、水槽に閉じ込められ、水が注入され始める。
64分後には水槽が一杯になり、少女は溺れ死ぬ。
少女の居場所を知る犯人を殺害してしまった事で、フランクは停職とされるが、
かつて少年を救えなかった後悔から、今度こそは少女を救おうと、
単独で捜査を始める。
SNSで独自のニュース現場配信をしている少女エイヴァがフランクに付きまとう。
フランクはエイヴァの車を借りる必要性から、渋々同行を認める。
エイヴァがスマホで撮影した動画が配信され、
更にはTV局もその動画を利用し、街中に情報が拡散される。
犯人のディーン・ケラーが残した手掛かりを元に捜索するが、
元軍人の弟が現れ、フランク達を激しく攻撃する。
ケラー兄弟には妹がいたが、災害で建物の地下に閉じ込められ、地下の水没で溺死。
その時間が64分間で、
薬物依存症だった妹の救助に真剣に取り組んでくれなかった、
当時の責任者トムを恨んでの犯行だった。
フランクの必死の闘いで、ケラー弟を撃退。
少女が入れられた水槽が墓地に埋められているとわかり、掘り出しに行く。
土を掘る道具も無く、定められた刻限が過ぎようとする中、
動画配信を見ていた人々が手伝いに駆けつけ、無事救出に成功する。
素人リポーターの事件現場動画配信という、今日的な要素を絡めつつ、
街中を走っての追跡に始まり、カーチェイス、銃撃戦、家屋の仕掛け、
最後はヘリコプターでの攻防と、アクションの連続。
ミステリー要素はやや雑な印象で、民間人のエイヴァの同行にも大いに問題あり。
動画配信と事件捜査との繋がりに必然性も感じられない。
あちこちツッコミどころは盛り沢山なわけだけど、そこそこ楽しめたかな。
でも、アーロン・エッカートでなければ、わざわざ観るレベルではなかった。
警察官フランクは、2年前の職務中に困難な状況から少年を死なせてしまい、
鬱々とした思いを抱えていた。
ある日、巡回中に誘拐事件の通報を受け、犯人を追跡し、追い詰めるが、
銃で狙われ、撃ち殺してしまう。
誘拐の被害者は警察署長トムの娘で、映像が届けられた。
どこかに監禁されていて、水槽に閉じ込められ、水が注入され始める。
64分後には水槽が一杯になり、少女は溺れ死ぬ。
少女の居場所を知る犯人を殺害してしまった事で、フランクは停職とされるが、
かつて少年を救えなかった後悔から、今度こそは少女を救おうと、
単独で捜査を始める。
SNSで独自のニュース現場配信をしている少女エイヴァがフランクに付きまとう。
フランクはエイヴァの車を借りる必要性から、渋々同行を認める。
エイヴァがスマホで撮影した動画が配信され、
更にはTV局もその動画を利用し、街中に情報が拡散される。
犯人のディーン・ケラーが残した手掛かりを元に捜索するが、
元軍人の弟が現れ、フランク達を激しく攻撃する。
ケラー兄弟には妹がいたが、災害で建物の地下に閉じ込められ、地下の水没で溺死。
その時間が64分間で、
薬物依存症だった妹の救助に真剣に取り組んでくれなかった、
当時の責任者トムを恨んでの犯行だった。
フランクの必死の闘いで、ケラー弟を撃退。
少女が入れられた水槽が墓地に埋められているとわかり、掘り出しに行く。
土を掘る道具も無く、定められた刻限が過ぎようとする中、
動画配信を見ていた人々が手伝いに駆けつけ、無事救出に成功する。
素人リポーターの事件現場動画配信という、今日的な要素を絡めつつ、
街中を走っての追跡に始まり、カーチェイス、銃撃戦、家屋の仕掛け、
最後はヘリコプターでの攻防と、アクションの連続。
ミステリー要素はやや雑な印象で、民間人のエイヴァの同行にも大いに問題あり。
動画配信と事件捜査との繋がりに必然性も感じられない。
あちこちツッコミどころは盛り沢山なわけだけど、そこそこ楽しめたかな。
でも、アーロン・エッカートでなければ、わざわざ観るレベルではなかった。
深夜、眠気に誘われ、就寝前の歯磨きタイム。
その時間、せっかくだから、録画していたドキュメンタリー番組を流す。
社会問題を扱った番組なんだけど、ナレーションが妙に子供っぽい声。
検索すると、元アイドルの女の子。
「女の子」と書いたけど、もう27歳だって。
ナレーションの言葉はちゃんと伝わるのだけど、
どうにも子供っぽい喋り方にイライラさせられる。
日本のアイドル文化とアニメの弊害。
女性芸能人が、見た目が若いのはともかく、喋り方や振る舞いまだ幼い。
そう演じるのが得だからなんだろう。
不自然で気持ち悪い。
それぞれのステージや映像は、見に行かなければ問題ない。
でも、ドキュメンタリー番組のナレーションとなると、甚だ迷惑。
TV局にはアナウンサーがいるんだから、
わざわざ中途半端な俳優やタレントを使う必要は無い筈。
どういう意図があって、抜擢するのか。
勘弁して欲しい。
先々、他の番組で使って、視聴率を取りたいのか。
タレント側は、知的なイメージを作って、情報番組に進出したいのか。
とにかく、1時間、我慢して観るしかない。
その時間、せっかくだから、録画していたドキュメンタリー番組を流す。
社会問題を扱った番組なんだけど、ナレーションが妙に子供っぽい声。
検索すると、元アイドルの女の子。
「女の子」と書いたけど、もう27歳だって。
ナレーションの言葉はちゃんと伝わるのだけど、
どうにも子供っぽい喋り方にイライラさせられる。
日本のアイドル文化とアニメの弊害。
女性芸能人が、見た目が若いのはともかく、喋り方や振る舞いまだ幼い。
そう演じるのが得だからなんだろう。
不自然で気持ち悪い。
それぞれのステージや映像は、見に行かなければ問題ない。
でも、ドキュメンタリー番組のナレーションとなると、甚だ迷惑。
TV局にはアナウンサーがいるんだから、
わざわざ中途半端な俳優やタレントを使う必要は無い筈。
どういう意図があって、抜擢するのか。
勘弁して欲しい。
先々、他の番組で使って、視聴率を取りたいのか。
タレント側は、知的なイメージを作って、情報番組に進出したいのか。
とにかく、1時間、我慢して観るしかない。
ベルギー、スウェーデン合作のスポーツドラマ映画。
15歳のジュリーは将来有望なテニス選手として、プロを目指し、
クラブチームで練習に励む日々。
信頼していたコーチが、女子選手の自殺をきっかけに指導停止処分とされた。
新しく若いコーチが就任したが、ジュリーの気は晴れない。
元コーチは時々ジュリーと携帯でやり取りをしている。
クラブでは、弁護士を交えて、事件に関して選手達に事情聴取を行うが、
明確な答えは見えず、ジュリーも何も話そうとしない。
ベルギーテニス協会の選抜テストが近づく。
新コーチと次第に打ち解け、指導にも熱心に耳を傾けるようになる。
見事、選抜テストに合格。
ジュリーは、事情聴取で改めて発言し始める。
何か大きな展開があるという訳でもなく、
淡々と練習するジュリーの姿が描かれている。
ジュリーと元コーチの携帯での会話から、次第に、
元コーチが女子選手に不適切な行為をしていたらしいと見えてくる。
女子選手の自殺はそれが原因と思われる。
ジュリーもまた、覚えがあったらしい。
何故ジュリーは沈黙を続けていたか。
目の前の選抜テストに集中したいという思いと、
新コーチや他の大人達がどこまで信頼できるか、見定めていたのだろう。
思春期の少女の告発を、果たして大人は全面的に信じてくれるのか、
それは、家庭内虐待でも問題となっている。
ましてや、元コーチはジュリーの将来を左右できる立場にあるから、
簡単には逆らえないという力関係がある。
チームメイトとの信頼関係に心温まるが、気安くは答えられない。
同世代では大きな問題への対処には限界があるかもしれない。
時折迷いを見せながらも、冷静であろうと務める、
ジュリーの内に秘めた精神力の強さ。
彼女なら、今後のプロ生活にも立ち向かっていける。
15歳のジュリーは将来有望なテニス選手として、プロを目指し、
クラブチームで練習に励む日々。
信頼していたコーチが、女子選手の自殺をきっかけに指導停止処分とされた。
新しく若いコーチが就任したが、ジュリーの気は晴れない。
元コーチは時々ジュリーと携帯でやり取りをしている。
クラブでは、弁護士を交えて、事件に関して選手達に事情聴取を行うが、
明確な答えは見えず、ジュリーも何も話そうとしない。
ベルギーテニス協会の選抜テストが近づく。
新コーチと次第に打ち解け、指導にも熱心に耳を傾けるようになる。
見事、選抜テストに合格。
ジュリーは、事情聴取で改めて発言し始める。
何か大きな展開があるという訳でもなく、
淡々と練習するジュリーの姿が描かれている。
ジュリーと元コーチの携帯での会話から、次第に、
元コーチが女子選手に不適切な行為をしていたらしいと見えてくる。
女子選手の自殺はそれが原因と思われる。
ジュリーもまた、覚えがあったらしい。
何故ジュリーは沈黙を続けていたか。
目の前の選抜テストに集中したいという思いと、
新コーチや他の大人達がどこまで信頼できるか、見定めていたのだろう。
思春期の少女の告発を、果たして大人は全面的に信じてくれるのか、
それは、家庭内虐待でも問題となっている。
ましてや、元コーチはジュリーの将来を左右できる立場にあるから、
簡単には逆らえないという力関係がある。
チームメイトとの信頼関係に心温まるが、気安くは答えられない。
同世代では大きな問題への対処には限界があるかもしれない。
時折迷いを見せながらも、冷静であろうと務める、
ジュリーの内に秘めた精神力の強さ。
彼女なら、今後のプロ生活にも立ち向かっていける。

