ソフィア・コッポラ監督の出世作。
アカデミー賞脚本賞受賞。
ハリウッドスターのボブは、200万ドルという契約金に釣られて、
サントリーウィスキーのCM出演を承諾し、撮影の為1人で東京に来る。
高級ホテルでの滞在に支障は無いが、撮影現場では通訳にムラがあり、
コミュニケーションが取れず、時折ウンザリさせられる。
同じホテルに、セレブ写真家の夫ジョンに付いて来たシャーロットが宿泊。
ジョンが別の仕事で一旦東京を離れると、
ほったらかしにされて、グダグダと過ごしている。
大学卒業後2年で、まだ将来の目標も定まっていない。
2人はホテルのバーで出会い、親子程も年が離れてはいるが、意気投合し、
自由時間を一緒に過ごすようになる。
ボブがホテルの専属歌手とワンナイトしたのを知り、一時気まずくなる。
和解した頃に、シャーロットの夫がホテルに戻り、
ボブは帰国の日が近づく。
別れの瞬間が近くなった時、街中でボブはシャーロットを呼び止め、
ハグして、耳元で何か囁く。
有名映画監督スパイク・ジョーンズと結婚し、日本を訪れた
ソフィア自身の体験を基にした作品だとか。
正直言えば、あまり面白いとは思えなかった。
ハリウッドで俳優として成功したものの、やや下り坂のボブが、
お金の為に日本の仕事を受け、終始憂鬱そうな顔をしている。
マネージャーや通訳を同行させず、俳優1人で来るのは珍しくないそうだけど、
明らかに仕事で齟齬が生じてるんだから、何だかなと思うよ。
シャーロットの方は、所詮、夫の稼ぎで贅沢三昧のセレブ若妻。
で、中高年スターと20代女性が接近するってのが、どうもね。
互いに既婚者で、ボブは妻と疎遠で、シャーロットも似たような状況。
一線は超えないものの、精神的恋愛関係にのめり込む。
どうなんだろうね、
不安な旅先で、言葉が通じる数少ない相手ってのもあるのかもね。
帰国したら目がさめるパターンかも。
この2人の恋愛感情こそ、翻訳ミス(ロスト・イン・トランスレーション)
なのかもしれない。
ラストシーンでボブが何と囁いたのか、それは映画の秘密。
観客の気を引いて、解釈を複雑化させる手段。
有名俳優と有名写真家の妻だから、帰国後、連絡手段はあるだろう。
このラストシーン、爽やかに歯切れよく、という感じではなく、
後を引き摺る雰囲気。
現実では、ソフィアは早々に離婚している。
アカデミー賞脚本賞受賞。
ハリウッドスターのボブは、200万ドルという契約金に釣られて、
サントリーウィスキーのCM出演を承諾し、撮影の為1人で東京に来る。
高級ホテルでの滞在に支障は無いが、撮影現場では通訳にムラがあり、
コミュニケーションが取れず、時折ウンザリさせられる。
同じホテルに、セレブ写真家の夫ジョンに付いて来たシャーロットが宿泊。
ジョンが別の仕事で一旦東京を離れると、
ほったらかしにされて、グダグダと過ごしている。
大学卒業後2年で、まだ将来の目標も定まっていない。
2人はホテルのバーで出会い、親子程も年が離れてはいるが、意気投合し、
自由時間を一緒に過ごすようになる。
ボブがホテルの専属歌手とワンナイトしたのを知り、一時気まずくなる。
和解した頃に、シャーロットの夫がホテルに戻り、
ボブは帰国の日が近づく。
別れの瞬間が近くなった時、街中でボブはシャーロットを呼び止め、
ハグして、耳元で何か囁く。
有名映画監督スパイク・ジョーンズと結婚し、日本を訪れた
ソフィア自身の体験を基にした作品だとか。
正直言えば、あまり面白いとは思えなかった。
ハリウッドで俳優として成功したものの、やや下り坂のボブが、
お金の為に日本の仕事を受け、終始憂鬱そうな顔をしている。
マネージャーや通訳を同行させず、俳優1人で来るのは珍しくないそうだけど、
明らかに仕事で齟齬が生じてるんだから、何だかなと思うよ。
シャーロットの方は、所詮、夫の稼ぎで贅沢三昧のセレブ若妻。
で、中高年スターと20代女性が接近するってのが、どうもね。
互いに既婚者で、ボブは妻と疎遠で、シャーロットも似たような状況。
一線は超えないものの、精神的恋愛関係にのめり込む。
どうなんだろうね、
不安な旅先で、言葉が通じる数少ない相手ってのもあるのかもね。
帰国したら目がさめるパターンかも。
この2人の恋愛感情こそ、翻訳ミス(ロスト・イン・トランスレーション)
なのかもしれない。
ラストシーンでボブが何と囁いたのか、それは映画の秘密。
観客の気を引いて、解釈を複雑化させる手段。
有名俳優と有名写真家の妻だから、帰国後、連絡手段はあるだろう。
このラストシーン、爽やかに歯切れよく、という感じではなく、
後を引き摺る雰囲気。
現実では、ソフィアは早々に離婚している。
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英国のサスペンスドラマのミニシリーズ、全6話。
タイトルの通り、爆発物処理班の活躍を描いた作品。
(ネタバレあり)
ロンドン警視庁所属の爆発物処理班。
団地に爆発物があるという通報を受けて
元軍人でベテラン技術者のラナはチームと共に出動。
無事解除するが、主人のフィーランが別の場所で発見され、
身体に高性能の爆発物を括り付けられていた。
激しく動揺するフィーランを穏やかに説得して落ち着かせ、爆弾解除に成功。
しかし、チームリーダーのナットが付近に駐車されていたバンを調べようとすると、
バンが突然大爆発を起こし、ナットが犠牲になる。
信頼できる先輩で親友でもあったナットを失い、意気消沈するラナだったが、
新たにチームリーダーに任命され、犯人逮捕に意欲を燃やす。
ラナは、最初の爆弾が殺傷能力の無いものだったのと、
室内に刻まれたある数字に疑問を覚える。
その後も、同一犯と思われる犯人による爆弾テロが続き、犠牲者もでる。
極右グループとイスラム過激派との抗争であるような声明が出されたが、
ラナは、爆弾の仕掛けの特徴が軍人によるものだと気付き、
チームの1員でもあるジョンを調査して、爆弾テロに関連した証拠を発見する。
ラナの弟ビリーとの繋がりも見つかり、
ビリーが知人から預かった車を運転していると、自爆テロと見做される。
ラナがビリーに連絡して車内を調べさせると、爆弾が見つかる。
広い公園に誘導し、解除方法を検討するが、
耐えきれなくなったビリーは車から出ようとして、
爆発物を起動させてしまい、命を落とす。
悲嘆にくれるラナを支えようとする恋人のトム。
ラナは軍人時代の友人カールと関係を結びつつあったが、
事件に集中して、2人のどちらとも離れてしまう。
鑑識のソニアが、軍隊に関連する資料を調査していると、
ある数字が浮かび上がって来る。
ソニアは、「561142」という 数字が、元素記号の数字を表し、
繋げると「DyNaMo(ダイナモ)」という言葉になる事に気がつく。
「ダイナモ」は、かつてアフガニスタンで死傷者が出た軍事作戦に関連する。
さらにラナは、最初の団地の室内に刻まれていた数字「1912」が、
同じく元素記号で「KMg」となり、カールのイニシャルだと気づく。
カールは、当時の調査委員会が軍事作戦での事故を隠蔽しようとしたのに憤り、
命を落とした仲間の兵士達の為に復讐を実行していた。
最後の標的は、委員会の長で、今回の選挙で立候補した議員だった。
現場でカールは射殺され、事件は解決する。
構成や謎解き部分も面白く、スピーディーで緊張感もあって、良いドラマだった。
昔風に言えば「男勝り」となるのかな、
仕事に精力を注ぐラナのキャラクターも小気味が良い。
爆発物処理に向かう勇敢さと共に、
囚われの身の被害者を説得して落ち着かせようとする心遣いの深さも備えていて、
知性を感じさせる。
人間関係の造形も上手い。
最後の爆弾テロ現場で、ラナが任務にあたろうとしていると、
カール(まだ犯人とバレていない)が差し入れのコーヒーを持って、
ノコノコと現れ、ラナに2人の関係を進めたいと告げる。
こんな危険な状況の場で?と思うが、
それは、カールがラナと過ごす幸せさえ手に入れられれば、
最後の爆弾テロを思い留まろうとする、救いを求める姿でもあった。
切ない。
ラナはギリギリで気付いたのだろうけど、激しく感情を見せる事をせず、
カールを失った後でも、毅然としているのが、逆にジワる。
このところ、北欧ドラマでちょっと不満があったので、
こうして見ると、やっぱり英国も上手い。
ネットで検索すると、シーズン2もあるらしい。
トムとよりを戻すのかな?
出世コースだけど、見た目がイマイチ。(ゴメンね。)
タイトルの通り、爆発物処理班の活躍を描いた作品。
(ネタバレあり)
ロンドン警視庁所属の爆発物処理班。
団地に爆発物があるという通報を受けて
元軍人でベテラン技術者のラナはチームと共に出動。
無事解除するが、主人のフィーランが別の場所で発見され、
身体に高性能の爆発物を括り付けられていた。
激しく動揺するフィーランを穏やかに説得して落ち着かせ、爆弾解除に成功。
しかし、チームリーダーのナットが付近に駐車されていたバンを調べようとすると、
バンが突然大爆発を起こし、ナットが犠牲になる。
信頼できる先輩で親友でもあったナットを失い、意気消沈するラナだったが、
新たにチームリーダーに任命され、犯人逮捕に意欲を燃やす。
ラナは、最初の爆弾が殺傷能力の無いものだったのと、
室内に刻まれたある数字に疑問を覚える。
その後も、同一犯と思われる犯人による爆弾テロが続き、犠牲者もでる。
極右グループとイスラム過激派との抗争であるような声明が出されたが、
ラナは、爆弾の仕掛けの特徴が軍人によるものだと気付き、
チームの1員でもあるジョンを調査して、爆弾テロに関連した証拠を発見する。
ラナの弟ビリーとの繋がりも見つかり、
ビリーが知人から預かった車を運転していると、自爆テロと見做される。
ラナがビリーに連絡して車内を調べさせると、爆弾が見つかる。
広い公園に誘導し、解除方法を検討するが、
耐えきれなくなったビリーは車から出ようとして、
爆発物を起動させてしまい、命を落とす。
悲嘆にくれるラナを支えようとする恋人のトム。
ラナは軍人時代の友人カールと関係を結びつつあったが、
事件に集中して、2人のどちらとも離れてしまう。
鑑識のソニアが、軍隊に関連する資料を調査していると、
ある数字が浮かび上がって来る。
ソニアは、「561142」という 数字が、元素記号の数字を表し、
繋げると「DyNaMo(ダイナモ)」という言葉になる事に気がつく。
「ダイナモ」は、かつてアフガニスタンで死傷者が出た軍事作戦に関連する。
さらにラナは、最初の団地の室内に刻まれていた数字「1912」が、
同じく元素記号で「KMg」となり、カールのイニシャルだと気づく。
カールは、当時の調査委員会が軍事作戦での事故を隠蔽しようとしたのに憤り、
命を落とした仲間の兵士達の為に復讐を実行していた。
最後の標的は、委員会の長で、今回の選挙で立候補した議員だった。
現場でカールは射殺され、事件は解決する。
構成や謎解き部分も面白く、スピーディーで緊張感もあって、良いドラマだった。
昔風に言えば「男勝り」となるのかな、
仕事に精力を注ぐラナのキャラクターも小気味が良い。
爆発物処理に向かう勇敢さと共に、
囚われの身の被害者を説得して落ち着かせようとする心遣いの深さも備えていて、
知性を感じさせる。
人間関係の造形も上手い。
最後の爆弾テロ現場で、ラナが任務にあたろうとしていると、
カール(まだ犯人とバレていない)が差し入れのコーヒーを持って、
ノコノコと現れ、ラナに2人の関係を進めたいと告げる。
こんな危険な状況の場で?と思うが、
それは、カールがラナと過ごす幸せさえ手に入れられれば、
最後の爆弾テロを思い留まろうとする、救いを求める姿でもあった。
切ない。
ラナはギリギリで気付いたのだろうけど、激しく感情を見せる事をせず、
カールを失った後でも、毅然としているのが、逆にジワる。
このところ、北欧ドラマでちょっと不満があったので、
こうして見ると、やっぱり英国も上手い。
ネットで検索すると、シーズン2もあるらしい。
トムとよりを戻すのかな?
出世コースだけど、見た目がイマイチ。(ゴメンね。)
1996年に起きた、ペルー、日本大使公邸占拠事件をモチーフにした映画。
あまり興味は無かったんだけど、
出演者の中に愛するクリストフ・ランベールの名前を見て、録画視聴。
南米某国、副大統領公邸で、政財界の大物が招かれてのパーティー。
ゲストに有名なオペラ歌手ロクサーヌが来ると知ったホソカワは、
日本から通訳のゲンを同行して参加。
移動中に見る町の人々の貧しさに心を悩ませ、事業参入が早計であったと感じる。
パーティーが始まって間もなく、テロリスト達が乱入し、
副大統領や来客を人質にして、公邸を占拠。
収監中の同志達の釈放を要求する。
テログループのリーダー、ベンハミンは元教師で、高い志の持ち主だった。
事故で死者が出る悲劇もあり、占拠は長期化する。
時間を持て余したテロ犯達と人質達は次第に接近し、交流を深める。
しかし、時期を見計らって突入を開始した軍隊によって、
テログループは全員射殺され、
身を呈して女性を庇ったホソカワも銃弾に倒れる。
占拠中にホソカワと心が通い合ったロクサーヌは、
その後のコンサートで追悼の曲を歌う。
クリストフ・ランベールはフランス大使としてちょこっとだけの出演。
まぁ、いてもいなくても構わない役。
それでもファンにとっては貴重。
大分お歳を召されたわん。
テログループによる公邸占拠という社会派の題材ながら、
全体としてはメロドラマ的な作り。
ホソカワやゲンの恋愛ドラマも、なんか安直な感じでシラケる。
ホソカワ役は渡辺謙なんだけど、
どうにもカッコつけっぽい演技が好きではない。
通訳のゲンは、何故か「ゲン・ワタナベ」で、紛らわしい。
原作者が渡辺謙の名前から拾ったのかな。
あまり興味は無かったんだけど、
出演者の中に愛するクリストフ・ランベールの名前を見て、録画視聴。
南米某国、副大統領公邸で、政財界の大物が招かれてのパーティー。
ゲストに有名なオペラ歌手ロクサーヌが来ると知ったホソカワは、
日本から通訳のゲンを同行して参加。
移動中に見る町の人々の貧しさに心を悩ませ、事業参入が早計であったと感じる。
パーティーが始まって間もなく、テロリスト達が乱入し、
副大統領や来客を人質にして、公邸を占拠。
収監中の同志達の釈放を要求する。
テログループのリーダー、ベンハミンは元教師で、高い志の持ち主だった。
事故で死者が出る悲劇もあり、占拠は長期化する。
時間を持て余したテロ犯達と人質達は次第に接近し、交流を深める。
しかし、時期を見計らって突入を開始した軍隊によって、
テログループは全員射殺され、
身を呈して女性を庇ったホソカワも銃弾に倒れる。
占拠中にホソカワと心が通い合ったロクサーヌは、
その後のコンサートで追悼の曲を歌う。
クリストフ・ランベールはフランス大使としてちょこっとだけの出演。
まぁ、いてもいなくても構わない役。
それでもファンにとっては貴重。
大分お歳を召されたわん。
テログループによる公邸占拠という社会派の題材ながら、
全体としてはメロドラマ的な作り。
ホソカワやゲンの恋愛ドラマも、なんか安直な感じでシラケる。
ホソカワ役は渡辺謙なんだけど、
どうにもカッコつけっぽい演技が好きではない。
通訳のゲンは、何故か「ゲン・ワタナベ」で、紛らわしい。
原作者が渡辺謙の名前から拾ったのかな。
英国のサスペンスドラマのミニシリーズ、全6話。
ロンドン警視庁警察官ジョーは、グラスゴー発ロンドン行きの寝台列車に乗車。
乗車直前に引ったくり犯に遭遇し、一味の1人を捕まえる。
数分遅れで列車は出発。
しかし、その間に一味は列車にハッキング装置を仕掛けていた。
行方も分からぬまま暴走し始める列車。
携帯電話の通信も遮断されるが、
石油採掘現場職員ゲイガンが持参していた衛星通信電話で、
ロンドンのサイバーセキュリティセンターと繋がり、
ジョーとセンター責任者アビーが連絡を取り合い、対応する。
アビーはセンターを退職させられた老技師ぺヴを呼び寄せて助力を得ると、
ぺヴは列車通信網を復旧させる。
アビーはハッキング装置に連携して操作を試みるがうまくいかない。
乗客の中の老人が元鉄道職員で、
ハッキング装置が設置された車両と後部車両の切り離しを提案。
後部車両は無事切り離され、多くの乗客が救出されたが、
ジョーを含む12人は装置が設置された前方列車に取り残された。
妻のお産を間近に控えたゲイガンは焦って列車の外に出て、
誤って落ちて列車に轢き殺されてしまう。
記者のレイチェルは乗車前に一味からUSBを渡されており、
アビーがセンターでデータを読み込むと、イランのテロ組織の犯行声明が現れた。
センター長はその路線で調査を指示するが、アビーは納得できない。
元ハッカーで、ホワイトハッカーとしてセンターに雇われた経歴のアビーは、
事件の関与を疑われ、軟禁される。
一方、列車内で必死に救助に尽力しているジョーは、
実は公金横領で、犯罪者として追われる身だった。
ぺヴの助けを得て職場に戻ったアビーは、知力を駆使して列車を救う。
ロンドン、ヴィクトリア駅に衝突寸前だった列車は無事停止し、
残った乗客は救助される。
ジョーは逮捕を受け入れる。
アビーは駅構内でぺヴと対峙する。
ぺヴこそが、事件の真犯人だった。
大元の列車通信網の開発に携わったぺヴは、脆弱性を訴えていたが相手にされず、
自らハッキング事件を起こして、重大な危険の可能性を知らせようとしたのだった。
事件とそれぞれの人間模様が混じり、程良い緊張感を作っていた。
IT音痴の自分には、まぁ分からない部分も多々あったけど、
それなりに丁寧に説明されていて、納得できた。
列車の乗客を救うヒーローのジョーが、実は横領犯だったという設定が、
いま少し綺麗にはまっていないようにも見えた。
列車内の人物の人間模様という点では、ややエピソード過多だったかもしれない。
この場では全てのエピソードは書ききれない。
列車内に取り残された乗客乗員の中の誰かが犯人か、もしくは繋がっている。
アガサ・クリスティの現代版かな。
ロンドン警視庁警察官ジョーは、グラスゴー発ロンドン行きの寝台列車に乗車。
乗車直前に引ったくり犯に遭遇し、一味の1人を捕まえる。
数分遅れで列車は出発。
しかし、その間に一味は列車にハッキング装置を仕掛けていた。
行方も分からぬまま暴走し始める列車。
携帯電話の通信も遮断されるが、
石油採掘現場職員ゲイガンが持参していた衛星通信電話で、
ロンドンのサイバーセキュリティセンターと繋がり、
ジョーとセンター責任者アビーが連絡を取り合い、対応する。
アビーはセンターを退職させられた老技師ぺヴを呼び寄せて助力を得ると、
ぺヴは列車通信網を復旧させる。
アビーはハッキング装置に連携して操作を試みるがうまくいかない。
乗客の中の老人が元鉄道職員で、
ハッキング装置が設置された車両と後部車両の切り離しを提案。
後部車両は無事切り離され、多くの乗客が救出されたが、
ジョーを含む12人は装置が設置された前方列車に取り残された。
妻のお産を間近に控えたゲイガンは焦って列車の外に出て、
誤って落ちて列車に轢き殺されてしまう。
記者のレイチェルは乗車前に一味からUSBを渡されており、
アビーがセンターでデータを読み込むと、イランのテロ組織の犯行声明が現れた。
センター長はその路線で調査を指示するが、アビーは納得できない。
元ハッカーで、ホワイトハッカーとしてセンターに雇われた経歴のアビーは、
事件の関与を疑われ、軟禁される。
一方、列車内で必死に救助に尽力しているジョーは、
実は公金横領で、犯罪者として追われる身だった。
ぺヴの助けを得て職場に戻ったアビーは、知力を駆使して列車を救う。
ロンドン、ヴィクトリア駅に衝突寸前だった列車は無事停止し、
残った乗客は救助される。
ジョーは逮捕を受け入れる。
アビーは駅構内でぺヴと対峙する。
ぺヴこそが、事件の真犯人だった。
大元の列車通信網の開発に携わったぺヴは、脆弱性を訴えていたが相手にされず、
自らハッキング事件を起こして、重大な危険の可能性を知らせようとしたのだった。
事件とそれぞれの人間模様が混じり、程良い緊張感を作っていた。
IT音痴の自分には、まぁ分からない部分も多々あったけど、
それなりに丁寧に説明されていて、納得できた。
列車の乗客を救うヒーローのジョーが、実は横領犯だったという設定が、
いま少し綺麗にはまっていないようにも見えた。
列車内の人物の人間模様という点では、ややエピソード過多だったかもしれない。
この場では全てのエピソードは書ききれない。
列車内に取り残された乗客乗員の中の誰かが犯人か、もしくは繋がっている。
アガサ・クリスティの現代版かな。
ノルウェーのサスペンスドラマのミニシリーズ、全8話。
ノルウェーとフィンランドの国境付近の町。
10歳の少女シリアが川で人間の腕を発見し、祖母が警察に通報。
新任警察官トーマスが捜査にあたるが、直後にシリアが失踪。
遺体が軍事区域で発見される。
シリアは秘密の出入り口を見つけて、度々軍事区域内に来ていたらしい。
トーマスが軍事区域内の古い施設を調べると、
大量のバラバラ死体が無造作に保管されていた。
DNA鑑定を行うと、中には、トーマスの血縁者がいた事が判明。
トーマスは幼い頃、両親を飛行機事故で亡くしていた。
新たに発見された遺体と事故の関連性を調べる。
訓練中の軍の士官ミアは、軍の対応を不審に思い、トーマスに協力する。
事件は組織的に隠蔽されようとして、トーマスとミアは軍による妨害を受ける。
ヤンセン署長を追い詰めると、過去の飛行機事故の実態が語られる。
冷戦時代、ノルウェーは民間機にもロシア上空を飛んで、
情報収集するよう指令を出していた。
ところが、二重スパイがロシアに情報を流していたらしく、
トーマスの両親が乗っていた飛行機はロシアに気づかれ、迎撃され、
ノルウェー領土内に戻ったところで墜落し、乗客乗員全員死亡。
長らく墜落した地域がわからなかったが、氷が解けて機体と遺体が発見された。
軍は秘密裏に遺体を処分して、もみ消しを図っていた。
情報部は現在も続くロシアのスパイの拠点を特定し、捜索する。
トーマスとミアはロシア領土に侵入し、軍の施設を探し当て、
飛行機事故の関係者に会い、ロシアの二重スパイの存在を知るが、
その関係者こそ、二重スパイで、トーマスの父親だった。
当時、二重スパイであるとバレそうになって、妻を置いて飛行機から降りた。
招待に気づいたのは、やはり情報部関係者の妻だったかもしれない。
父親は直後に拳銃自殺する。
う〜〜ん、
全体的にイマイチだった。
冷戦時代のノルウェーとロシアの緊張感系とか、題材としては興味深いけど、
とにかく話の展開がのろくて、無駄が多い。
かと思うと、事件の謎解きは関係者の告白でサラッと進められてしまう。
当時の飛行機の操縦士が飲酒していたとして事故の全責任を負わされたが、
操縦士の妻は飲酒を否定し、必死で調査していた。
死の間際に孫娘エリーセに調査の継続を託す。
エリーセは記者ヨハンソンのつてで情報部の人間と会うが、懐柔される。
情報部は、操縦士の飲酒の様子の写真がKGBによるものと気づく。
シリアの母親グレースはシングルマザーで、時々売春もしながら生計を立てていた。
その売春の元締めのバーが、ロシアの二重スパイの拠点だった。
エリーセとかグレースとか、事件に関係する人達がいるのだけど、
主役と言えるトーマスとの関わりが薄い。
もう少し、そういう人間関係を繋げて、話を盛り上げてくれないとね。
ノルウェーとフィンランドの国境付近の町。
10歳の少女シリアが川で人間の腕を発見し、祖母が警察に通報。
新任警察官トーマスが捜査にあたるが、直後にシリアが失踪。
遺体が軍事区域で発見される。
シリアは秘密の出入り口を見つけて、度々軍事区域内に来ていたらしい。
トーマスが軍事区域内の古い施設を調べると、
大量のバラバラ死体が無造作に保管されていた。
DNA鑑定を行うと、中には、トーマスの血縁者がいた事が判明。
トーマスは幼い頃、両親を飛行機事故で亡くしていた。
新たに発見された遺体と事故の関連性を調べる。
訓練中の軍の士官ミアは、軍の対応を不審に思い、トーマスに協力する。
事件は組織的に隠蔽されようとして、トーマスとミアは軍による妨害を受ける。
ヤンセン署長を追い詰めると、過去の飛行機事故の実態が語られる。
冷戦時代、ノルウェーは民間機にもロシア上空を飛んで、
情報収集するよう指令を出していた。
ところが、二重スパイがロシアに情報を流していたらしく、
トーマスの両親が乗っていた飛行機はロシアに気づかれ、迎撃され、
ノルウェー領土内に戻ったところで墜落し、乗客乗員全員死亡。
長らく墜落した地域がわからなかったが、氷が解けて機体と遺体が発見された。
軍は秘密裏に遺体を処分して、もみ消しを図っていた。
情報部は現在も続くロシアのスパイの拠点を特定し、捜索する。
トーマスとミアはロシア領土に侵入し、軍の施設を探し当て、
飛行機事故の関係者に会い、ロシアの二重スパイの存在を知るが、
その関係者こそ、二重スパイで、トーマスの父親だった。
当時、二重スパイであるとバレそうになって、妻を置いて飛行機から降りた。
招待に気づいたのは、やはり情報部関係者の妻だったかもしれない。
父親は直後に拳銃自殺する。
う〜〜ん、
全体的にイマイチだった。
冷戦時代のノルウェーとロシアの緊張感系とか、題材としては興味深いけど、
とにかく話の展開がのろくて、無駄が多い。
かと思うと、事件の謎解きは関係者の告白でサラッと進められてしまう。
当時の飛行機の操縦士が飲酒していたとして事故の全責任を負わされたが、
操縦士の妻は飲酒を否定し、必死で調査していた。
死の間際に孫娘エリーセに調査の継続を託す。
エリーセは記者ヨハンソンのつてで情報部の人間と会うが、懐柔される。
情報部は、操縦士の飲酒の様子の写真がKGBによるものと気づく。
シリアの母親グレースはシングルマザーで、時々売春もしながら生計を立てていた。
その売春の元締めのバーが、ロシアの二重スパイの拠点だった。
エリーセとかグレースとか、事件に関係する人達がいるのだけど、
主役と言えるトーマスとの関わりが薄い。
もう少し、そういう人間関係を繋げて、話を盛り上げてくれないとね。