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マンガ家Mの日常
ストーリーの続き。

その前に、
「マージン・コール」という経済用語について、ネットで検索。
「金融機関が投資家に不測の証拠金を求める事」とあるのだけど、
今度は「証拠金」って何?となる。
要は、投資の為の手付金みたいなものかなぁ。
今作では、その証拠金が市場変動で価格下落して、
投資担保能力の維持が厳しくなった。
で、それが市場でバレる前に、投資商品を叩き売り。
投資の世界って、メチャクチャだなぁ。
経済用語でもIT用語でも、調べれば調べる程、
芋づる式にわからない言葉が出てきて、蟻地獄。

で、ストーリーの続き。

損害リスクに気づいたサリヴァンは、上司のエマーソンに相談。
エマーソンから更にその上司ロジャースに話が繋がり、緊急役員会が開かれる。
ロジャースは顧客の信用を第一にしたいが、
オーナーのチュルドは、不良債権を安値で早急に処分する方針を指示する。
マーケットオープンから、情報が拡がる前の僅かな時間で大量に売りさばき、
資金を回収した会社はかろうじて生き残りを果たす。
(よくわからないのだけど、投資家はマイナスを被ったって事なのかな。)
会社の秘密保持の為に、チュルドはロジャースやエマーソンを慰留し、
元のデータを作成したデールも呼び戻す。


投資銀行の闇を描いた作品。
前述の通り、経済用語がわからないので、個人的に困ったもんだった。
エンタメ的要素は薄く、とにかく、
投資銀行が自らを守る為だけにどういう判断を推し進めていくかが物語の核。
ヤバイ状況に以前から気づいていた役員もいながら、
オーナーのご機嫌伺いなのか、対策を昂じずに放置していた。

地味な展開の割に、出演俳優がやたらと豪華。
冷酷なオーナーのチュルドにジェレミー・アイアンズ。
以下、ケヴィン・スペイシー、スタンリー、トゥッチ、サイモン・ベイカー。
中堅、若手では、ポール・ベタニー、ザカリー・クイント、ベン・バッジリー。
そして、デミ・ムーアが画面で強烈な存在感を見せながら、ほぼ何もしない。
メアリー・マクドネルは完全なチョイ役。
これ程の豪華俳優陣が揃ったら、もっとどデカイ展開を期待するのだけど。
まぁ、サブプライムローンの問題を映画化したという
企画性のみに意味があるのかな。

(完了。)

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2007年に発生したリーマン・ショックをモデルにした映画。


ウオール街の大手投資銀行で行員が大量解雇された。
解雇された1人、リスク管理部門の責任者デールは、
部下のサリヴァンにUSBメモリーを手渡す。
サリヴァンが居残ってデータ解析すると、銀行存続の危機が発覚。
(以下、Wikiからのコピー。経済用語が難しくて、自分じゃ説明出来ないから。)
(一旦、ここで中断します。)

会社のポートフォリオにおける不動産担保証券MBS,いわゆるサブプライム商品)の価格変動率(Volatility)が、HVヒストリカル・ボラティリティ;過去のデータに基づいて算出した変動率)を上回る可能性があることに気が付いた。過度のレバレッジにより会社の資産が25%減少すれば、時価総額(Market cap)を上回る損失を負いかねない。すなわち、会社は総資産を超える損害リスクのある大量のMBSを保有している、という結論に達する。




実話を基にしたフランスのコメディ映画。


フランス郊外の農場地帯では、不況で潰れる農家が増えていた。
ダヴィッドの農場も既に差し押さえの危機にあり、
裁判所に頼み込んで、ようやく2ヶ月の猶予を取り付けたが、
僅か2ヶ月での経営再建は絶望的。
帰路、繁華街で目についたキャバレーに入り、ストリップショーに魅了される。
ダヴィッドは大きな納屋を改装してストリップショー劇場にする企画を立案。

ショーの花形ダンサーのボニーがキャバレーの支配人とのいざこざで退職。
ダヴィッドはボニーをパートナーにしてショーの企画を進める。
性格がキツいボニーは周辺の人達と対立する場面もあるが、
次第にプロデュース能力を発揮する。
ダヴィッドはボニーに心惹かれる時もあったが、きっちり断られる。
優柔不断なダヴィッドに愛想をつかして離婚していた元妻は、
ヘアスタイリストとして参加し、懸命に頑張るダヴィッドに惚れ直し、
2人はめでたく元サヤ。

ダヴィッドの父親は昔気質で、ストリップショーに反対し、
開催を間近に控えた納屋に火をつけて阻止しようとする。
ボニーはダンサー仲間からラスベガスの仕事に誘われ、思い悩むが、
ショーの開催までは残る決意をする。

出演者やスタッフ達で力を合わせ、農場に仮設舞台を設置し、
見事開催に漕ぎ着けると、周辺から大勢の客が集まり、ショーと飲食を楽しむ。
その後もショーは継続され、農場は無事に持ち直す。


農業大国のフランスで、地方の農場が次々潰れているという現実。
何が問題だったんだろう。
昔気質の父親との対立の構図を見ると、経営も世代交代が重要だという事かな。
出演者達もそれぞれ変革を求められ、苦悩している。
芸が時代遅れだったり、怪我や高齢化でパフォーマンスの質が低下していたり。

それでも前向きに生きようとする、フランスらしいヒューマンコメディ。

エンドロールで、実際の農場主家族が登場する。
地方創生としても、思い切ったなぁ。
人真似ではなく、独自のアイデアだからこその成功かな。
この先もずっとショーが続けられるのかはわからないけれど、
農場の人達も身近に娯楽が必要。

フランスのお料理映画。


19世紀末、郊外の邸宅で暮らす美食家ドダンは、自ら料理を手掛けつつ、
レシピの発想を的確の再現してくれる料理人ウージェニーと、
20年間にわたって、事実上の恋人関係で暮らしていた。
時折美食家仲間を招待して、午餐会を開催する。

ドダンはウージェニーに幾度もプロポーズするが、
「妻」としてではなく、「料理人」として認められたいウージェニーは
なかなか承諾しない。

住み込みの手伝いヴィオレットの姪で、近所の農家の少女ポーリーヌが、
天才的な味覚を持っており、ウージェニーの勧めに従って、
料理人見習いとなる事を希望する。

ドダンはウージェニーだけの為に晩餐を催し、再度プロポーズすると、
ウージェニーは喜んで承諾する。
しかし、ちょうどその頃、かねてより体調を崩していたウージェニーが急逝。
ドダンは悲嘆に暮れ、何も手につかず、飲酒して日々を過ごす。
観かねた友人達が新しく料理人を探す手伝いをするが、
ポーリーヌと共に面接して、料理を作らせると、次々と落第。
ある日、友人が料理が乗せられた皿を持って駆けつけ、
その料理人の腕前に感嘆したドダンは、直ぐに会いに向かう。


ルノワールの絵画のように美しい映像。
大きな展開のストーリーは無く、
淡々と19世紀末のフランスの料理の美しさが伝えられる作品。
ドダンとウージェニーの、的確で丁寧な手さばき。
きちんとした食事を作って食べる事の大切さが身に染みるが、
なかなかそこまで出来ないよねぇ。

邦題「ポトフ」は、フランス版の旧題でもあって、
ドダンがユーラシア皇太子に、敢えてフランスの田舎の家庭料理のポトフを
振る舞おうと計画するエピソードに由来する。
ドダン達を長時間の晩餐会に招待して、
重苦しい料理を並べた皇太子の料理人達への返答のようなものか。
シンプル・イズ・ベスト。
でも、そのポトフさえも、ウージェニーがいないと、思い通りに出来ない。

ドダンがウージェニーの為に作ったデザートの中の洋梨のコンポートの形が、
プロポーズを承諾した後、寝室で裸で待つウージェニーの肢体と
オーバーラップする。
エロチックな場面でもあるけど、
原作とフランス版タイトル「ドダン・ブーファンの情熱」が示す通り、
「食」は性愛を含めた人生を謳歌する喜びとリンクする。

ウージェニー役はジュリエット・ビノシュ。
ドダン役は一時期ビノシュの実生活のパートナーでもあったブノワ・マジメル。
でも、
「ピアニスト」で繊細な美青年を演じ、
フランスきっての美男俳優と称されていた姿は何処へやら。
随分太って、雰囲気が変わってしまった。
まぁね、人間50歳にもなれば相応の風貌になるものだけど、
やっぱりちょっと残念。
太ったせいなのか、映画の演出なのか、料理中も息がフウフウと聞こえて、
料理にかかっていそうなのがちょっと気になった。

昨夜放送されたTVドラマ「家政夫のミタゾノ」に、
昨年末亡くなられた中山美穂がゲスト出演していたので、
チャンネルをそのままに、見入った。 

裕福な家庭に嫁いだ女性(中山美穂)が、夫の無関心と浮気に悩まされ、
中学時代の淡い初恋相手に気持ちが揺れるというストーリー。
切ない場面もあり、コメディ要素もあり。
少女時代から、現在の熟年夫婦、未来の老夫婦まで、イメージが繋がり、
走馬灯のように、中山美穂の人生を振り返るような感覚があった、

録画して視聴したので、TV画面を何枚か写真に納め、
Facebookの映画ファンのグループに投稿したところ、
予想を遥かに上回るリアクションがあった。

普段の投稿では、そこそこ人気の投稿でリアクション100件。
コメント無しに、数件でスルーされる事も少なくない。
ところが、今回は桁違いで、
一晩でリアクションは3000件を超え、シェアも40件を超えている。
コメントは50件程で、それぞれに返信するのもなかなか大変。

中山美穂の圧倒的人気ぶりが伺える。

何か映画が放送されたら、観てみよう。